3. 協力団体 ナバジョティ研修センター
モヒラコハートの協力先ナバジョティ研修センターは、1988年にナザレ修道会によって創立された慈善団体です。カトマンズ以外に、ダランとスルケット
[i]に支部があります。教育と保健のほか、技術研修の分野で活動しています。知的障害者のリハビリテーション、農村また獄中にいる女性への教育、技術訓練などです。

ナバジョティ研修センターは1992年から6ケ月間の女性リーダー育成研修を始めました。これまで教育などさまざまな機会に恵まれなかった女性たちをエンパワーし、彼女たちが社会変革の主体となることを目指しています。参加者は社会参加について、成人識字教育、子どもと女性の権利、少女人身売買、不可触制の問題、ジェンダーの平等、家族計画、安全な出産などのほか、貯蓄信用組合の運営、洋裁、染色、ハーブ栽培などについて学びます。また人々を啓発するためにストリート・ドラマ(村芝居)や歌、詩を使うことも覚えます。                                           

センター設立以来、280名が研修を受講しました。その多くは、遠隔地の出身です。ナバジョティ研修センターが研修生を選ぶのではなく、さまざまな団体や個人から推薦のあった女性たちが参加しています。他の研修機関では、候補者の中から優秀な人を選びますが、ここでは、最も研修を必要としている人を優先します。

モヒラコハートの予算は限られており、独自に研修を実施することが難しいため、ナバジョティ研修センターに女性たちを派遣しています。この研修では、個人としての能力開発、職業訓練、貯蓄組合の運営など地域活動、人権学習などを行い、その効果には定評があります。モヒラコハートの支援で研修を受講した女性たちの人数は以下の通りです。
2002年度1名、2003年度3名、2004年度5名、2005年度10名、2006年度7名、計26名。


[i] ダランは東部、スルケットは中西部のともに丘陵地帯の町。