2-2. 『僕らの家』
2005年から、JAFONは新しい活動を始めました。『僕らの家』というストリート・チルドレンが大人たちの干渉を受けることなく、安心して立ち寄り、生活できる場の運営です。ラリトプルのクンベシュワル寺院の近くで建物を借りています。この活動は、シャプラニール=市民による海外協力の会という日本のNGOの支援を受けています。宿泊施設としてだけでなく、子どもたちが利用できるサービスを提供しています。例えば、病気になったとき医療施設に行くための補助、テレビなど娯楽を楽しめる部屋、スポーツ用品、安心して食べられる安価な食事の提供、稼いだお金を貯金する仕組み、読み書きや計算を習う教室、資源回収場の運営-よその回収業者は子どもたちに妥当なお金を与えないことがあるから-です。他には、ストリート・チルドレンに対する啓発活動、技能訓練、運転免許証や市民権証取得のための支援を行い、ときには芸術家と協働することもあります。

施設の運営すべてを援助に頼るのではなく、いずれ自己資金で活動できるよう、食堂と回収場を自ら経営しています。彼らは自分たちの稼ぎから食事代を払っています。25ルピーあれば『僕らの家』の食堂で食事ができます。ほとんど子どもたちは食扶持は自分で稼ぐ習慣が身についています。

『僕らの家』として借りている2階建ての建物には、部屋が11あります。事務所のほかに、子どもたちがテレビを見る娯楽の部屋、教室として使う部屋などがあります。寝室は三つで、うち二つは年少の子ども、一つが年長の子どもの部屋です。彼らの持ち物を置く部屋が別にあります。台所と食堂、職員の控え室があります。屋外でからだを洗うために、いつも石鹸が用意してあります。薬も常備しています。