薬物中毒にかかっている子も少なくありません。彼らは靴を修理する接着剤をシンナー代わりにしたり、他の薬物を吸引しています。これはストリート・チルドレンの大きな問題の一つです。『僕らの家』でも、多くの子どもたちが常習していて、注意してもやめさせることができません。
これだけのサービスと設備があっても出ていく子はいます。彼らを止めることはできません。自分の意志でやって来て、そして自分の意志で出て行くのです。それでも、多くの子どもたちにとって、『僕らの家』は自分の家のような存在です。子どもたちの大半はここに来た後は他の場所へ行こうとしません。彼らはここで居心地良く暮らしているのです。友だちをつくり、語り合いながら楽しんで暮らしています。
[i] 女子のストリート・チルドレンもいるが、施設の利用は男子のみに限定している。